音楽や芸術は育てる精神から

老舗といわれる有名ライブハウスがなくなっていく中、
キャパ650人もある巨大なバナナホールが家賃を支払いつつ
存続できていることに、私はいつも驚いていた。
しかし、とうとうバナナホールも閉鎖に追い込まれそう・・
と聞きつけ、やっぱり経営は難しいよなぁ~ と思いきや
事情は違い、EDコントライブ に買収され
建物の明け渡しを求められているということです。
見た所、自社がベンチャーであるのを強くアピールしている会社やなぁ~
が、HPの印象です。関係ないけど・・・(^_^;)

買収問題は、最近のIT関連で色々と世間でありましたが、
私は、個々のケースの違いはあまり分かりません。
今回は、25年間賃貸契約をしていたバナナの親会社が倒産
外資系ファンドに売却された土地建物をEDコントライブが買ったもの。
ED側は、買い取った場所での新計画を立て改装工事を予定し明け渡し要求
それに対してバナナ側は、店子契約(賃貸契約)などを理由に承諾せず・・

一旦、存続を求めたミュージシャン達など10日で12000人の署名が集まり
買い戻す話も持ち上がり、融資の目処も立ったようですが、
現在は経営にタッチしていなさそうな創業者川合氏との話であるせいか(?)
買収した側は「建物明渡断行仮処分命令申立」の仮処分裁判を起こし。
でも何故だか?、3回目の審尋が行われた5月25日に自ら取り下げ・・・
今度は、6月14日に建物の明渡しを求める訴訟を起こしたらしいのです。
これで、本格的な?裁判として長期化する流れになったそうな。。。
バナナの発表した引用によりますと、
EDコントライブ側は「定期付賃貸借契約」における借主のリスクの
説明義務を怠った事は仮処分裁判中に認めております、とのこと。

バナナ経営会社はスタッフも泊まり込んで
4月の買収以降も“籠城(ろうじょう)ライブ”を続けていたよう。
安易に誉めるのもアホまるだしかと思いますが、すごい情熱です!
ただ、買収側の計画は、音楽事業に参入するという用途らしく、
HPに掲載された新規事業について、現代社会はITビジネスの発展に伴い、
人々の興味や趣味が多様化、本物志向化し、
音楽マーケットは「自分で感じ、自分で見つけるエンターテイメント」
に進化しつつあります・・・ とあった。。。
この前、オーケストラや生演奏の素晴らしさを実感した私としては
本物志向化というのは、逆の道のような気がして、
結局は、新しい事業を飾るだけの言葉に過ぎないと感じました。

とにかく、バナナ経営者側は、14日から営業を再開し、
9月末まで出演予定が決まりチケットが完売するライブもある。
買収したEDコントライブ側は、ビルを建て替え、新たな音楽施設として
オープンする予定だったが、計画は大幅に遅れており
待っていただいているアーティストやプロモーターに申し訳が立たない
と説明している。それは急ぎすぎたアンタにも原因が・・と思いつつ、
とにかく、バナナが経営を維持していけるのであればやってほしいし、
EDコントライブ側も、店子契約があろうと工事をしちゃえば
こっちのもの・・・ なんて考えだったら嫌だなぁ~。
やっぱり音楽とか芸術とかっていうのは、育てる精神から始めたいですね。

Banana Hall httpss://www.bananahall.co.jp/home.html

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