いつも、私たちは気づくのが遅いのかもしれません。
うちの父は戦争の終わりあたりに出兵して、
寸前のところで生きて帰ってきました。
叔母さんの話では、私が普通に生まれ育った商店街周辺も、
「ごちそうさん」というNHKドラマで見たように空襲があり、
地面にも電柱にも死体や体の一部分がぶらさがっていた。
「ほら、この辺にいくらでもあったのよ」と聞いて驚いた。
3D映像やCGは、夢だけでなく恐怖も作れますから、
ハリポタのアトラクションとかも良いですが、
そういう戦争体験できるアトラクションがあれば良いですね。
話は聞いても、実際に想像できる人のほうが断然少ないので
おばけ屋敷よりも遥かに恐ろしい体験ができるでしょう。
私も、叔母の話に驚きましたが、
賑わう商店街のココがそうだったのかとリアルに想像できません。
叔母は…
機関銃を発射しながら低空飛行してきた戦闘機に伏せ、
起き上がった時は自分一人しか生きていなかったと話してくれました。
一緒に逃げてきた人は、全員撃たれていたそうです。
その場の悲しみをどうやって乗り越えたらよいのか想像もできません
いじめが問題視されていますが、軍隊はいじめなんてレベルでなく、
上官の命令という名のもとに、何でもありに聞こえました。
父が海軍に配属されたのに泳ぎができずにいると、
溺れ死ぬのをお構いなしに、どんどん海に放り込まれました。
そんなことが普通にあり、しかも正しいこととして通ります。
そんな無茶が娘・息子・孫に起こる世の中になる可能性が、
ほんの数パーセントでも増えてきているのは確かです。
戦争に突入した時代に生きていた方が心配し始めている昨今。
その体験を、まじめに聞いていかねば駄目だと思うのね
いつも参考にさせてもらってる方のページに、
東京新聞の記事が引用されていたので拝見しました。
その様な懸念を持った方が2004年に発足させた「九条の会」です。
ノーベル文学賞を受賞された大江健三郎さんら8人からスタートし、
映画人、マスコミ、医師、各地、さまざまな九条の会が発足し、
今回は、石川ネットの護憲ポスターに注目が集まっています。
予算が足りなくなったら、消費税が上がるのと同じですよ。
自衛隊に入る人がいなくなったら、どうなるか想像すればわかる。
特別な場所にいられる人以外の、ごく普通の広く浅い人たちが、
今、検討されている携帯税のようにターゲットになるはずです。
賛成やら反対やらという前に、まじめに話を聞いて想像してみる。
リアルに想像してみることがスタートだと思います。
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