オペラで気分上々!

昨夜は、1時くらいまでNHKの芸術劇場で
グラインドボーン音楽祭2006
コシ・ファン・トゥッテ
モーツァルトを見てました。
偶然チャンネルテレビジョンを合わせたらやっててん。

私はモーツァルトワーグナーのオペラが大好き。
このコシ・ファン・トゥッテ(女はみなこうしたもの)は、
姉妹(15・6歳かな)の恋人である青年将校2人が、
許婚(いいなづけ)が浮気者でないと信じるあまりに
40代の哲学者と、恋人を試す賭けをする物語でね。
ストーリー自体はチョット強引で薄いという評価もあるけど
何が凄いって、モーツァルトのアンサンブル(重唱)!
騎士や公爵衣装の美男子が、素晴らしい歌声で口説くんですよ。
オペラ歌手って、どうしてあのように魅力的なのでしょうかポッ

将校らは、戦地に赴くことになったと嘘をついて出向した後、
哲学者の言う通りに変装し、
許婚を入れ替えて、あの手この手で口説こうとするんですd(^-^)ネ!。
大人の女性にプレゼントする高価なペンダントや、
甘い口説き文句や、自殺をほのめかして毒をのんだふりをしたり。
使用人が医者の変装をして彼らを救い「気の毒な彼らに慰めを」
とスキンシップを我慢させたり、ちょっとコミカルニコニコ
最初は、不機嫌に拒絶する姉妹らに、嬉しげだった将校たちですが、
使用人まで哲学者に騙され「女は15にもなれば」というアリアで、
女の子は恋の手管を覚えなければなりません。
愛想笑いや空涙、巧みな言い逃れ、千人に目で話しかけ
皆に気を持たせるの。本心は隠して、顔を赤らめ、嘘をつき、
女王様のようにやりたい放題で男を従わせるの
、と
あらぬことをそそのかす。 いけませんねぇ~(笑)。


まぁ、使用人も、許婚が戦地に出て酷く打ちひしがれている
お嬢様たちを救う・・みたいに哲学者に騙されてるんですがね。
「女は15にもなれば」は、小刻みなビブラートを織り交ぜ
高度の技巧の曲を当たり前のように歌いこなしてました。
アリア「恋は小さな泥棒」は、とっても可愛らしい曲調で楽しく、
使用人にそそのかされてo(^o^)oウキウキしだす妹の気持ちが伝わります。

激しく拒否していた姉も、
あの手この手のハプニングと激しい求愛に陥落してしまうのですが、
そこまでせんでも~、というくらいに迫りに迫れるのは、
イタリア男だからでしょう。ありえないくらいに口説きます(笑)。
日本人男性には、無理だと思う汗
しかも歌手は、皆、美男美女で素晴らしい歌声。
色んなジャンルで素晴らしいものはあるけど『人間業の頂点!』
を実感しました。しかも演技をしながら歌うねんもん。

新しい恋人と結婚の誓いを立てることになるのですが、
そこへ、たった1日で将校らが戻ってきて窮地に陥り、慌てて男を隠す。
けれど万事休す、男を発見された! と思いきや、
「新しい恋人とはこの男のことか」と新恋人が変装をとったら許婚。
普通なら、そこで逆切れする女性もいるのでは?(笑)。
私も一瞬「そこまでして何が面白いねん!」と・・たらーっ
・・・けれど彼女らは、おおいに反省し
哲学者の「これで若者たちは賢くなった。
さぁ、元の恋人同士に戻って結婚しなさい」との促しに
『もしそれが本当なら、生涯愛と操を守ってあなたをお慕いします』
という誓いを立て、将校らも
「君を信じよう。もう試す事は無い」と元の鞘に納まります。
フィナーレは、
ものごとの良い面を取る人間は幸せだ」の6重唱で
どんな苦しいときも理性と良識があるものは、笑いの糧にすることができる。
人生の荒波も静かに過ごすことができる。静かな時間が持てる
…と、
神秘道的な意味がでてくるモーツァルト・オペラらしいセリフ。
私は、このセリフのためにある曲みたいに思うほど、
神秘道っぽさを魔笛ドンジョバンニにも感じて好きです。
まぁ、純真と無知は違うということかな。。。

それ以上に、
モーツァルト・オペラの醍醐味『アンサンブル』が30曲中16曲。
2重唱から6重唱まで様々な組み合わせのアンサンブルで進行するので、
展開を覚えたら歌だけをCDで聴き込むのも良いですよ~。
DVDだと、どうしても歌だけに集中して聴けないからね。
CDショルティ指揮が一番好きかな。

美しい音楽歌声は、厄払いにもなるとのこと。
芸術は、その場の空気や心も清めてくれますもんね楽しい

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コメント

  1. kazumin より:

    良い厄払いできそうですね!
    オペラは全く未知の世界だけど見たら楽しいんやろうなあと
    思いました。内容もなんだか元気が出そうやし<笑>

  2. yoshiko より:

    kazuminさん。
    ほんとに聴いた翌朝から恐ろしく気分が良く(笑)
    やっぱり歌い手の力の凄さを思い知りました。
    ショルティ指揮をCDを買いたいなと思っている所です。

  3. chiki より:

    それはもしかして漫画ののだめに出てきたオペラかしら?
    うう、見たかった。
    最近DVDでフィガロの結婚をみたらあまりにも面白くて
    他にも見たくなっています。
    生のオペラは高すぎてなかなかいけません。

  4. サモトラケのニケ より:

     こんにちわ。NHK教育『グラインドボーン音楽祭2006、コジ・ファン・トゥッテで、ヤフーで検索しました。おもしろかったですよね。衛星放送で全曲やるときは、誰かにとってもらおう。

  5. yoshiko より:

    chikiさん。
    のだめカンタービレ、モーツァルト編っていう楽譜をみたら、《魔笛》パ、パ、パ、パパゲーナと、《コシ・ファン・トゥッテ》この心の中のいらだち
    、っていう曲が入ってたわ。パパゲーノの歌はすっごく楽しいよね。
    コシファントゥッテは、現代風アレンジのDVDがAmazonで一番売れてたわ。

    サモトラケのニケさん。
    ハイライトでしたが、良かったですよね。
    今はDVDを買いたくて仕方ありません。それとCDも(笑)。

  6. berry より:

    オペラは観た事ないけど、サラ・ブライトマンのステージは曲ごとにステージが絵画のように変化してとっても感動したよ。
    彼女もとオペラ歌手じゃなかったっけ?
    ミュージカルやポップスなどジャンルを超えて声を使い分けるまさに歌姫!!
    あ、横道それた。ごめん!

  7. yoshiko より:

    berryさん。
    私も基本はTVです(笑)。自腹は無理やし(^_^;)
    でも本当にオペラ歌手の歌唱力はすごいよ。
    また芸術劇場や衛星番組で見てみてな。モーツァルトオペラすごいから。

  8. とおりすがり より:

    60歳のおじんです?
    ひょんなきっかけからモツオペを聴きだしました
    1年たらずの間にフィガロ14 魔笛12 ドン10
    ぐらいCDを買ってしまいました
    でもコジは一番いいと思いますよ
    それで・・・
    CD16 DVD3ほど・・・
    ほんと馬鹿だなー 
    あとガーディナー とクレンペラーぐらいかな
    マルゴワールとかヤコブスが一番かなと・・・

  9. yoshiko より:

    とおりすがりさん。
    またすごい買い込みましたね。
    私はドイツオペラ以外は、TV専門です(笑)。
    好きなのはドンです[egao]

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